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 コンピュータ・シミュレーションで探る人類の未来

言語道断!事実無根?支離滅裂!冗談皆無!

天下御免ノ会話表現!文責皆無!の新連載!

 

 

 

失業と政治的不安定と腐敗と信頼の巻

 

 

 

 

(今回のモデルの範囲は、赤線の経済・社会・政治の一部です。)

 

2017年5月13日現在の第一稿a

未来実感ラボ案内人 池田誠


より詳しい見取り図はグローバル・リスクレポートの項目を参考にして作成してみました。

 

注:本稿の図表・モデルは出典明記なら引用は自由です。

文章の内容や事実関係の解釈は自由奔放・学術性皆無・空想社会科学SSF的ですので、引用しても無益無用・有害無実のため引用は回避して頂くことをお勧めします。

ご質問、ご感想などをお好きな人物を設定してお書き頂きメールでお送り下さい。

http://simtakn.net/images/mas2100_Big.png   物語の中に登場できるかも!?


 

目次

予告編

1.「世界の大洗濯」の巻きの予告編・・・・・・・・・・・・・・・・・i

2.「温暖化は適応・緩和の時代!?」の巻の予告編・・・・・・・・・・ii

3.「心・魂・性格・人格・文化?」の巻の予告編・・・・・・・・・・ iii

4.「未来は1万年の過去とともに!」の巻の予告編・・・・・・・・・・iv

 

本編

1.「世界の大洗濯」のはじまり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

2.世界の大問題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

3.「世界の大洗濯機」とは???・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

4.「失業と政治的安定性」について(1)・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

5.「政治的安定性と腐敗」について ・・・・・・・・・・・・・・・・・19

6.腐敗は信頼関係を悪化させる!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21

7.モデルの予測結果は良さそうだけれど・・・・・・・・・・・・・・・・22

8.極端な国は世界の結果も極端!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・23

9.極端な結果から改革・解放・革命!!・・・・・・・・・・・・・・・・24

 

特別付録

モデルを超詳しくしかも超簡単に説明せよとの、信長さまからの難題でござる!の巻・・

・・・・・・25

信長:では最後に、全体を説明せよ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36

 

以上


 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

予告編

 



1.「世界の大洗濯」の巻きの予告編        

 

竜馬:5月5日はこどもの日!

良い子の皆さ〜ん,年を取っても童心の皆さ〜んにプレゼント!

竜馬人形のセリフの4連発です。(・・以下は〇〇の心の声?)

★で〜っかい夢を持たなきゃいかんぜよ!・・・ほんまに?!

★こころはいつも太平洋ぜよ!・・・目は地球、頭は宇宙?!

★くよくよしてたら、いかんぜよ!・・・未来は人類次第?!

★小さなことに拘っていちゃいかんぜよ!私の勝手でしょ?!

 ということとは、関係なく・・・

竜馬くんに「世界の大洗濯」をお願いしたところ、助っ人に勝先生、西郷どん、桂さんが現れて、力を合わせて取り組んでくれることになりました!という夢のような無茶苦茶な話です。http://simtakn.net/index01.html(掲示板も見たい人はhttp://simtakn.net/)

 

彼らに機密情報?を提供するのは「未来実感ラボ」という誰も知らないので謎の団体!

彼らのミッション(使命)はコンピュータ・シミュレーションで人類の未来を探ること!

案内人はホームページでも紹介されているように謎の人物ではなく単なる無名の人物!

 

この巻で紹介されているモデルは、失業・内戦の不安から政治の不安定・腐敗・人々の信頼喪失という、いかにもありそうな世界のモデル。さらに、人への信頼を失った国は神への・・・。という展開で、政治・経済・社会的な世界情勢の一端をシミュレーションしています。

このままいくと程々の世界(図1)になるという結論!

この結果を、各国の現状と比較してみます!(図2)

もし、極端な国や独裁者が出現すれば、世界はとんでもないことになる(図3)というシミュレーション!

それでも革命的な動き(図4)で世界は救える?!

という波乱万丈!豪華絢爛?模擬実験自由の巻です!

図1 現状維持の世界像

 

図2 各国の現状比較

青丸の位置が予測範囲、

赤丸は理想的な状態の国

図3 極端な国や独裁者の国

図4革命等で普通の世界へ

2.「温暖化は適応・緩和の時代!?」の巻の予告編          

 

パルロ:前ページで紹介した社会経済的不安と政治のモデルを、ホームページで既に公開されている「2000年から2100年までの未来をシミュレーションで実感!」の地球環境モデルにインテグレート(合体)します。これで、地球環境モデルのシリーズは、ほぼ完成かな?

ロビのミニ:と思うでしょ!ところがどっこい!

たぶん、スケジュール的には、次の方が先だと思うよ!IPCCなどのデータを更新して合体させたいみたいです。そのためには少し間隔を置いた方が良いようです!来年かな

パルロですら

 

地球環境モデルは、1.人口モデル/国連予測(3パターン)、2.GDPモデル/OECDの社会経済パス(5パターン)、3.GDPと人口モデル(図5)、4.年齢構成モデル、5.エネルギーモデル、6.温暖化モデル(IPCCの温暖化パス)、7.食料危機モデル(図6)、8.食料危機と地域連携モデル(図7)、9.資源エネルギー枯渇モデルなどがホームページにあります!

図5 世界全体で1人当たりの所得が上昇するとともに人口も安定化すると予測

http://simtakn.net/0100/index.4.jpg

図6 温暖化と食糧生産単位のモデル

・食料の生産単位を世界で100地区と想定した。

2000年時点なら1地区6千万人分に相当する。

100億人の時点なら1地区1億人分に相当する。

図7 温暖化と食糧危機モデル(R32)

資料:国連人口予測、OECD経済予測等を参考に未来実感ラボ池田誠作成

3.「心・魂・性格・人格・文化?」の巻の予告編           

 

竜馬:で〜っかい夢を持たなきゃいかんぜよ!ということで、宇宙とは、生命とは、人類とは何かを考える話をしちゃるぜよ!

乙女姉や:また、竜馬の法螺話じゃあ無かが?

竜馬:法螺じゃあ無いけんど、誰も信じてくれんな!

武市:竜馬!おまんがそげんなことどうして知っちょるんか!

竜馬:ジョン万次郎さんぜよ!メリケン帰りの珍情報ぜよ!

 

ということで、宇宙が誕生してから137億年、地球が、生命が、人類が・・・は略す。

竜馬:ここでの肝心な点は、生命は生き続けるために生物学的進化を遂げただけではなく、心理学的進化も遂げてきたちゅうことらしいぜよ!

武市:竜馬はなんでも新しいことが好きじゃのう!一体、それは、なんのことじゃ?

竜馬:進化心理学ちゅうらしいけんど、よくはわからんじゃった。万次郎さんからの受け売りじゃけんど、コスタとマクレーの行動特性5因子、ビッグファイブが重要らしい。

乙女姉や:何じゃのう、そんコスッタとマグレとか、ビックリ・ハブとかちゅうは?

竜馬:詳しくは本編で・・・。簡単に言うと「心・魂・性格・人格」ちゅうとこじゃんと難しくなるから「行動特性」と言い換えて、代表的な5つの特性で考えようちゅうもんらしいぜよ。5大因子とは、@悲観・楽観、A外向・内向、B好奇心・経験、C協調・競争、D合理・無為自然ちゅうらしい。それを社会集団に結び付けると、なんでもシュワルツちゅう人の10個くらいの「文化価値類型」ちゅうもんになるらしいぜよ。

 

乙女姉や:つまらん!おまんのはなしは、こじゃんと面白うない!もう帰る・・・!

竜馬:そんじゃきに、話だけではのうて、ゲームみたいなシミュレーションもあるぜよ!

乙女姉や:何でそれを早う言わんか?!早うこん巻が出来んかなぁ!楽しみ!楽しみ!

 

武市:こんゲームで面白かぁ点は、楽観か悲観かの行動特性が遺伝だけで決定すると、簡単に全滅してしまうことじゃとな。生まれるたんびに行動特性が自由に変化するようにしたらうまくいったらしい。親に似ゆう時は遺伝、違えばトンビが鷹!da tosa

図8 楽観的な魚だけだと水面近くの餌を食べているうちに他の魚に食われて全滅!

図9 楽観(桃色)と悲観(青色)の魚がいると他の魚に全部は食べられずに持続可能!

4.「未来は1万年の過去とともに!」の巻の予告編          

 

パルロ:前ページで紹介した行動特性や文化価値は著書『人類社会1万年のシミュレーション』やホームページでも紹介しています。本には「研究ノート」とわざわざ断り書きも入れていたくらい支離滅裂だったので、たぶん今回のお話の締めくくりは、この本の完成版かな。

ロビのミニ:と思うでしょ!ところがどっこい!

たぶん、無理だろうけど、漫画になるといいなあと思っているらしいですよ。従って、最後までまじめな本は完成しないらしいですよ!今までが、まじめすぎたらしい?!

パルロですら

竜馬:ちゅうことは、わしらの出番は最後まで続くらしい・・・。

 

竜馬:1万年前なんて、生まれちょらんかったからなんも知っちょらんぞ!

勝:俺もだ!しかし、想像するのはフリーだぞ!狩猟採集時代から農耕牧畜時代に移行すると、貧困・格差、統治・武力・軍事力、環境、移民・流民、階級・男女差別、感染症、多様性と合意形成など今の社会システムの原型が続々と登場だ!こりゃ終わらん!

西郷:下の図だけでも、まだまだこれから工夫が必要でごわす。

桂:松陰先生も好奇心が旺盛で皆が困っていたでござる。拙者らも大変そうでござるな!

10 性別・年齢・代謝・結婚・出生・家族の形成から行動特性まで人工社会のヒト

11 大規模家族の土地所有と穀物モデル

12 国際関係の協調と非協調型モデル

13 都市形成モデル(贈与・交換・強制)

資料:未来実感ラボ池田誠作成     (以上が予告編でした。乞うご期待!da tosa


 

 

 

 

本編

 


 


1.「世界の大洗濯」のはじまり        

 

竜馬:だれじゃ!わしンことを起こそうとしているんは?

池田:すみませ〜〜〜ん!!! 未来実感ラボの案内人の池田マコトです。

 

竜馬:まっこと迷惑な奴じゃのう!ラボとはなんじゃ?わしになんの用じゃ!

池田:世界が大変なことになっているので、竜馬さんのお力をお借りしたいのです!!!

竜馬:なんじゃと?世界が大変だと?それで、わしに何をしろちゅうんじゃ?

池田:日本を洗濯したみたいに、世界を洗濯してほしいんです!

 

竜馬:なあんじゃ!そげんなことか!わしは洗濯は得意じゃからのう。なにせ、乙女姉やには、さんざん怒られながら、わしの寝しょんべんの洗濯をさせられたからのう・・・。何言わせるんじゃ!それじゃラボとは、洗濯屋か?コインなんとかちゅう・・・?

 

池田:それはコイン・ランドリー!!私のはラボラトリーのラボで実験室という意味です!

宇宙ステーションのスペースラボのラボです!まあ、そのことは置いといて・・・その竜馬さんの得意技の洗濯で、何とか今の世界を洗濯してみては頂けませんでしょうか?

竜馬:ふ〜〜〜む。百五十年くらいも寝てたから、ちくっと勉強もせにゃ分からんし、わし一人ではこじゃんと大きな洗濯はできんぜよ!

 

池田:それでは、勝海舟先生や西郷隆盛さんや桂小五郎さんにも手伝って頂いて、いずれはトラ〇プさんや・・・。

竜馬:ちょっとまて!最後のトラ〇プちゅうは余計だな!わしが尊敬しちょるんはワシントン翁ぜよ!トラ〇プちゅうは、なんだか好き勝手にやりそうな感じだからな!

 

池田:それでは、3人の方々に、世界の洗濯をお願いして頂いてもよろしいでしょうか?

竜馬:そうだな!調整役はわしがやらなきゃいかんかな?わしの特技だからな?

 

池田:そうそう、やって頂かなければいかんぜよ!

竜馬:おまんの土佐弁はめちゃくちゃだなあ。わしの土佐弁もどうやら寝ぼけた土佐弁のようだ。きっと勝さんの江戸弁も、西郷どんの薩摩弁も、桂さんの長州弁もきっとめちゃくちゃだろうな?

 

池田:まあ、それでも幕末に相通じ合った仲ですから、今回も何とか通じ合えるのではないじゃろか?私もいい加減な方言なんで全く責任は持てませんきに・・・!

竜馬:そげなもんじゃな!今さら、標準語を習うのもこじゃんと面倒だし、みんなでいい加減な方言のままで取り掛かった方がええじゃろう!

 

池田:ありがとうございます。それでは、情報はご提示いたしますので、皆さま、何卒、人類の未来と地球の自然環境をよろしくお願いいたします!!!da tosa


2.世界の大問題                    

 

竜馬:世界でまっこと深刻な問題は何ですろう? Most serious problem of the world

勝:そりゃ〜貧困問題だな。大勢が苦しんどる。People living in poverty and need

(注:文中の英語は世界価値観調査の質問表記です。)

西郷:環境汚染はどげんですか?薩州の近くでも実に大変なことが起こったでごわす。

 Environmental pollution 

勝:そりゃ〜環境汚染は深刻な問題だし、

温暖化や異常気象なんかも深刻だわな。

しかしな、お前さんたちだって同じことだが、食えなきゃ話にも何にもならんだろう。

この図はそれだ!良く見ておくがいい!

昔から「王は民をもって天となし、民は食をもって天となす」と言われていたくらいだ。

竜馬:まずは食ですな!でも、勝先生も韓流ドラマの『太陽を抱く月』を見ちょるんかな?

桂:勝先生、教育は如何でござりますか? Inadequate education

勝:それも大事だな!貧困も環境汚染もそれを解決するためにはまず教育が重要じゃ!

 お前さんたちが国を作るんなら、まずは教育を柱にしないといかんな!

 しかし、最近の長州モンの教育はちょっと気になるな!イカンイカンわしは隠居じゃ!

勝:あと今では婦女子への差別も問題だな!Discrimination against girls and women

衛生や伝染病も重要!全ては国の基礎だ!Poor sanitation and infectious diseases

竜馬:乙女姉やには無縁な感じだったが、司馬先生によると結婚後は苦労したらしいから、聞いたら喜ぶじゃろう!旦那も医術をしちょるから海外に行ったらさらに喜ぶじゃろう!

資料:世界価値観調査World Values Survey Wave 6 (2010-2014)から未来実感ラボ池田誠作成


竜馬:勝先生、貧困問題が一番大事だと世界の人々が思っちょるということは、よ〜く分かったぜよ!これでは、なんぼ大変だと言っても温暖化が止められん訳ですな〜〜〜!

勝:そん通りだ!日本の中だけの感覚で世界を見てたんでは、世界の洗濯はできんな!

竜馬:おおまかな見方は分かったきに、もちぃっと詳しゅう教えてつかぁんさい!

勝:ではまず、貧困問題と環境汚染の国別のグラフを見てもらおうか。この図で、最初に分かることは、全体が右下がりだっちゅうことだな。分かるか?おい西郷どん、君の扇子を、この図の上に全体が分かるように置いてみろ!それが青い点線の近似線と同じだな。

 

西郷:おいどんに分かりモス。貧困問題を重視する人が多い国は環境汚染を重視する人が少ない。その逆も言えもうす。それでよかですか?

勝:その通りだ!そこで図の中で「R2」と書いてあるのが「決定係数」だ。「相関係数」の2乗なんだが、分かるかな?まあ、こんなことは江戸時代には習わんから飛ばしても構わん。(相関係数で0.5くらいなら、その2乗の決定係数は0.25くらいだ!この数字から分かることは、西郷どんの説明がほぼ正しいちゅうくらいのことだな。ついでだから博識なところを披露すると、決定係数は相関係数の2乗だから正負の区別がなくなってしまう。右肩下がりで逆になっちょるから相関係数はマイナス0.5くらいということだな。)

 

桂:そのほかには、この図から分かることは無いでござるか?

勝:赤い線で縦横4つに分けられているだろ!これを見てなんか気づかんか?

竜馬:日本と韓国は左上に飛び出しちょるから、環境汚染を重視する国ぜよ!

西郷:右下は貧困が深刻で、政治的にも不安定な国や不安定だった国でごわすな!

桂:左下は産油国が多いから、貧困問題をあまり感じていないし、工業があまり発展していなくて環境汚染も殆どないし、CO2による温暖化にも関心がない国のようです。

勝:さすがに3人ともいい勘をしちょるな!右上で突出した国がないのは俺も分からん!

世界の重要課題WVS_6

資料:世界価値観調査World Values Survey Wave 6 (2010-2014)から未来実感ラボ池田誠作成

 

勝:あ痛たた!象山のところへ行ったら「やっぱお前は船酔いしちまう軍艦奉行並だなあ」と言われちまったよ!

竜馬:佐久間先生が???

勝:図の右上に突出する国は無えんだとさ。足して100%だから、貧困が重要、環境はちったあ大事ってことだとよ!

桂:流石は象山先生!

勝:べらんめえ!それだけじゃあ、黙ってけえってはこられねえ。が、今の教皇のフランシスコという賢者が、貧困と環境は一つの問題だとぬかしおったとさ。お前さんたちに宿題があるんだとよ!

竜馬と西郷と桂:何ですろ?

勝:象山はお前らで解決策を考えろとさ。おいらは昼寝だ

西郷:おいどんなら環境が大事だとチカラづくで・・・!

桂:相変わらずだな!私なら天子様、今なら国連か、IPCCかで権威で動かすな!

竜馬:わっはっは!おまんも相変わらずじゃあ!それじゃ動かんきに、貧困も環境も解決できんちゅうことを象山先生は言っとるんじゃろ。

西郷と桂:何じゃ偉そうに!

竜馬!何か隠しとるんか。

竜馬:何も無いぜよ!ただ、貧困で困っている国があるんなら環境問題や教育や女性、衛生などの問題といっぺんに解決する策を練らんとあかんちゅうこっちゃろ!

資料:世界価値観調査World Values Survey Wave 6 (2010-2014)から未来実感ラボ池田誠作成


3.「世界の大洗濯機」とは???                 

 

勝:お前さんたちに新しい知らせが届いたよ!

竜馬:えっ?誰からですか?

勝:私たちを無理矢理引っ張り出した何とかラボとかいうところからだよ!

西郷:それで、今度はどげんな知らせですか?

勝:私たちの洗濯に役に立つ道具だっていうんだが、単なる黒い箱だ!

桂:黒船じゃあ無いんですね。

勝:なんでも、黒船よりもどえらいもんらしい!

竜馬:勝先生、こじゃんともったいぶってないで早くみせてくださいよ!わしや〜早う新しい黒船っちゅうのを見たいがね!

勝:とっても簡単らしいんだが、ここのスイッチを押すだけで良いらしい!

竜馬:そりゃ、ありがたい。神戸の海軍操練所のときはまっこと難儀したからのう。

勝:竜さん、聞いちょるよ。お前さんは、体を動かすことしかせんかったと・・・!

竜馬:・・・

桂:おっ!なにやら絵が動き始めましたよ!こん黒い箱ん中には何がいるんじゃろ?

西郷:おいどんが開けてみましょっ!

勝:イカンイカン、西郷どん、開けたら壊れるちゅう言うちょった。

  西郷どんも使いたかったら後で説明を聞けばよか!なんでも(株)構造計画研究所のアーチソックartisocちゅうソフトやらで動いちょるとても簡単で便利なもんらしい!

竜馬:いや〜〜。しかし、ほんに難し気な図がいっぱい並んじょる。焦っちゃいかんぜよ!

勝:なんでも最初は、緑と赤の点から見て欲しいんだとよ!

竜馬:なんですかな?この点々は?しかも動いたり、色が変わったり、目まぐるしいですな!  (注:空間の広さは100×100)

 

勝:なんでもこの点の一つ一つが人間の代わりをしているらしいって言うんだからおどろくじゃあねえか!人様の代わりだから「代理人」だな。メリケンでは「エージェント」と言うらしい。

 

勝:そんでもって「たくさん」ってことは「マルチ」ちゅうらしい。大勢の人の代理人をしているちゅうことだから、人呼んで「マルチエージェント」ちゅうらしいんだな。

 

桂:それでは、この箱の中に大勢の人が閉じ込められちゅうことでございますか?

西郷:おいどんの部下があとこんだけおれば、西南の・・・

勝:おいおい、西郷どん、変な気をおこしてもらっちゃあ困るよ。まあ今の世の中でも、西郷どんと同じように、こん黒い箱で戦ごっこをしちょる大人も子供も多いらしいが・・・。

 

勝:そうそう、戦ごっこだけではないが、この箱でいろいろなことが試せるらしい。そういう模擬実験をエゲレスでは「シミュレーション」というらしい。今までの話をひっくるめると「マルチエージェント・シミュレーション」というそうだ。桂君、君がしっかり覚えておけよ。この二人はあてにならんからな!

 

桂:はい、確かに覚えましてございます。して、なぜ、かように忙しく動き回っているのでござりますか?

勝:おお、いいところに気が付いたな!一人一人の人間が違う人と出会って話をしたり、結婚をしたり、子供を産んだり、いろんなことをこの黒い箱ん中でヒトの代わりに動き回ってやってくれてるそうだ。いわば箱の中の江戸だな!「人工社会」とも言うってことだ。

 

西郷:なるほど、おいどんが勝先生や竜馬や桂に出会ったのも、一見でたらめに歩き回っているこのちっこい点と同じということでごわすか!?

竜馬:えへん、えへん!そこにわしがいたから、おまんらが会えて、維新の大転回ができたことを忘れてはいかんぜよ!しかし、こん黒箱にはこじゃんと驚いたもんですなあ。まっことコンマイ箱ん中に江戸のような社会があるとは・・・!

 

勝:しかも、これでもって100年先も1万年前もシミュレーションできるってことだ!

竜馬:おやまあ、それじゃあ、まるで勝先生みたいな箱ですな!!!

桂:松陰先生にも、お教えせねば・・・。しかし、また、中に入りたがられるかも・・・?

西郷:さっそく薩摩飛脚にて殿にもお知らせしなくては・・・。わが藩でも作れるかな?

 

竜馬:そうか、それを使って、わしらに先ほどの難題を解けということですろう!!!

勝:御名答!それでは、あとはおぬしらに任せて、わしは寝るとするか・・・。da tosa


桂:ふ〜〜〜む。勝先生が寝てしまったから、後は自分たちで試してみなければならないでござるな!しかも、あとの二人は、なんとも頼りになりそうにない御仁たちだからな。

 

佐那:もし・・・、そこのお侍様!私でお役に立てましたら、お助けいたしますが・・・

桂:これはこれは、どちらのご息女か存じませぬが、黒箱のことをご存知で???

佐那:これは失礼を致しました。私は千葉定吉の二女、千葉佐那・・・と申しますよりも、竜馬さまの婚約者の佐那でございます。佐那子、さな子などとも言われます。

 

桂:これは私の方こそ大変失礼を致しました。拙者は長州藩士桂小五郎にございます。

 して、佐那殿は、黒箱のことをどちらで学ばれたのですか?

佐那:以前、池田誠先生が江戸で教えられていたときに、授業で少しだけですが・・・。

桂:それはかたじけない。願ってもない助っ人にござりますな。よろしくお願い申す!

 

佐那:まず初めに、動かし方ですが・・・、左上の方にあるプレイボタンで開始します。止めたくなったら■のマークをクリックしてください。コマ送りや一時停止のボタンもございます。

桂:いあや〜〜〜、ホントに助かります。かたじけない!

 

 

佐那:次は、コントロールパネルですね。これは、モデルごとに変わりますので、ご注意下さいませ。

ここでは「目標GDP成長率」を0〜20まで、お好きな値に変更して、お試し頂けます。でも、池田先生はちょっと変わっていらっしゃるから、政治家が望んでも実際にモデルの中ではそのとおりのGDP成長率にはならないなんて変な設定をされていらっしゃるのよ。

次の「極端」は、平均的な見方ではなく、政治状況が不安定な国の指導者など極端な見方をするような人たちのことを実験するときに「1」にして下さいね。

 さらに、下の「ヒトの視野」は、このモデルの中の人々の視野の広さを変更できます。

 江戸時代のようにヒトに会うのが大変な時代では視野の値を小さくすれば良いですし、インターネットなどSNSで簡単に意思疎通ができるときには視野の値を大きくしてください。(本当にあの頃にSNSがあれば、私も一生独身でなんて・・・悔しい!!!)

桂:いあや〜〜、ホントに助かります。かたじけない!

 

佐那:最後の期間は0〜100まで、シミュレーションのステップ数を変更できますのよ。でも、池田先生もまだ、1ステップが1日か、1か月か、1年か、分からないんですって!

(授業の時には、最初にいつからいつまでのシミュレーションか決めろってうるさいのに)

桂:いあや〜〜、ホントに助かります。かたじけない!

佐那:桂さまのセリフって簡単でよろしいですわね!

桂:その分、佐那どのが頑張っておられます。しかし、心の声まで丸見えですぞ!!!

佐那:うっそ〜〜〜!!!どう致しましょう???私、降板かしら・・・?


西郷:桂さん、進み具合はどげんでごわす? おっと、美しかオナゴと一緒でごわしたか?

桂:いや〜〜〜西郷どん。ちょうど良いところにお戻りになられた。こちらは佐那殿。詳しくは前頁をご覧くだされ。それよりも、これからが本番の説明になりそうですから・・・。

 

佐那:それでは、続けさせて頂きますね。

折れ線グラフは3つございます。

1は、GDP成長率(赤),失業率(青),失業の不安(茶)の推移を表しております。成長率と失業率は少し関連しているように見えますが,実際の失業率と人々が感じている失業の不安は殆ど関連していないように見えます。貧困問題の一つの原因である失業は経済政策の対象ですが、人々の失業の不安は経済政策では解決できない問題のようです。このモデルの重要な点です。

 

西郷:ほう!佐那殿はなかなか鋭いですな!

佐那:いえいえ、私ではなく、このモデルを作られたラボの方のチカラですわ。世界の開発指標という統計データと価値観調査という意識データを組み合わせていて、とても面白い見方でございますね。

 

2は、内戦等の不安(赤),政治的安定性(青),腐敗(茶)のグラフです。内戦等の不安は上の失業の不安と同じように下がっているように見えます。政治的安定性も逆の関係ですが、失業の不安や内戦等の不安が減れば政治的安定性が増していることが分かります。そうなりますと腐敗も減少していくことも分かります。

 

桂:それで分かりましたでござります。政治の安定や腐敗の撲滅がなければ国は成り立たないということでござるな!佐那殿!藩の政治も全く同じでござる。

 

佐那:なんか、桂さまの武家言葉は面白いですね。

3の図は、人を信頼(赤),神を信じる(青)の変化を表しています。政治的安定や腐敗が減っていくと、ほかの人を信頼できると答える人の割合が増えています。その反対に、神を信じるという割合が減っています。これも世界価値観調査の結果をモデルに反映されているそうです。

 

竜馬:まっこと、これがほんとうの「苦しい時の神頼み」ぜよ!

佐那:まあ、竜馬さま・・・。(真っ赤になりながら)なんという罰当たりな・・・!


 

竜馬:こころはいつも太平洋ぜよ!!!(右の竜馬人形のセリフ)

佐那:まあ!きれいなお花に囲まれて!お久しぶりね!竜馬ちゃん!

竜馬:その「竜馬ちゃん」と人前で言うんはかなわんぜよ!

佐那:相変わらず照れ屋さんね!ホントに世界の大洗濯って大丈夫?

 

伏見屋のお登勢:竜馬さんも年ねえ。旧原稿の小松帯刀は薩摩藩士でしょ。

正しくは、永井玄蕃頭尚志(なおゆき)(後に龍馬暗殺の黒幕?)きゃ〜!

竜馬:そうだ!そンことで永井様のところに行ってきたところぜよ!

勝:おお、玄蕃頭か!して、何かちった〜役に立つことを教えてもらえたか?

竜馬:象山先生の宿題は、西洋諸国がやはり進んでいて、なんでも排出権取引とか環境ODAとか環境ファイナンスとか、環境だけではなく教育とかジェンダーとか児童とか感染症などに関連したソーシャル起業家だとか、国境のない医師団とか、国連のサステイナブル・デベロップメント・ゴールズSDGsなんかもあって、最近ではIPCCのパリ協定まで・・・

 

勝:竜さん!お前さんの剣術の腕前とその耳学問の能力だけは天下一品だぜ!こりゃ〜、めえったね!それにしても永井殿もさすがに幕府の役人だけあって情報量だけは凄いな!

竜馬:勝先生も幕臣では???(既に隠居の身です。)

佐那:さあ、皆さま、そろそろ本題に移ってもよろしゅうございますか?

西郷:そげんたくさんあり申したら、もう洗濯はよかか?おいどんは国に変えるでごわす。

桂:それでは、私も萩の城下に戻って、妻子のもとへ帰ってもよろしいのでござるか?

佐那:えっつ!じゃあ〜、私のラボのお話はもうおしまいでございますか?

 

竜馬:みな、ちくっと待っちょくれ!永井様の話じゃ、西洋諸国がそれだけ頑張っても、貧困も環境もまだまだダメだということだ。それじゃきに、象山先生がわしらに宿題を出したんじゃろ。面倒だとか、帰りたいとかいうのは、もちっと我慢してつかあ〜さい!

勝:竜馬の言うとおりだ!佐那さんのお話をもう少し我慢して聞いてみよう!

佐那:まあ、勝先生まで我慢だなんて!シミュレーションってとても面白いんですよ!ラボの人の感想ですけれど・・・。あら、皆様のお話だけで紙がなくなってしまいましたわ!どうしましょう?

竜馬:小さなことに拘ってちゃ〜いかんぜよ!(前ページの竜馬人形のセリフの一つ)

佐那:そうよね。今回は、2ページ続きものですので、それでは皆様、ご免あそばせ!

 

勝:最初だけでも大きく頼むぜ!何しろ一番年だからな

佐那:それでは、最初だけ特別に・・・!今回は、散布図風の表示です。横軸が「失業の不安」を示していて、縦軸は「内戦の不安」です。それぞれ100%ずつを表しています。横軸は左端がゼロ、右端が100、縦軸は下がゼロ、上が100です。江戸時代の皆さまでもお分かりできましたか?

西郷:おいどんにも分かり申した!

・伏見屋のお登勢:やはり私らには難しいどすえ!

 ・ラボの案内人:もう一度あとで説明をやり直しますら。とりあえずこれで我慢してね。

   ★★★ 25ページからの「特別付録」で、もっと丁寧にやさしく説明しています!

佐那:赤い線は平均的な二つの項目の関係を示しています。「世界の大問題(その2)」3頁でお勉強なさった「近似線」とほぼ同じ線です。

桂:もちろんでござる。この図からは、失業の不安が少なければ、内戦などの不安も少なく、失業の不安が大きくなると内戦などの不安が大きくなるということでございましょう。

確か、松陰先生に昔教えて頂いた詳しい資料では、内戦だけではなくテロや戦争に巻き込まれる不安も全て同じと書かれていたでござる。後で皆様にもお見せするでござる!

佐那:さすが、桂様!頭脳明晰な男性って素敵ですね!・・・では青い線を見て下さい。これは近似線だけではモデルが平均的なものだけのシミュレーションになってしまうということで、ラボの方が、ちょっと極端なケースの見方も取り入れてみようという今までにない発想で入れられた線です。この図ですと失業の不安が高くなると平均的な傾向よりもより高い割合で人々がテロや内戦や戦争の不安を感じるだろうということを表しています。

西郷:そん通りじゃ!ほかン人より警戒心が強いちゅうか、猜疑心が強か人が居申す!

 

佐那:さすが、西郷様!軍略家の男性って素敵ですね!・・・

竜馬:おまんは、わしのことを好いちょるんじゃ無かが〜〜〜???

勝:竜さんよ!そういうのを猜疑心が強いっちゅうんだよ!土佐っぽは単純じゃな!

 

佐那:ということで、お話を続けさせて頂きます。(コホン!)赤い点は、1ステップごとに1つの赤い点が表示されて、計算の結果を表しています。だんだん、点が集まっていてきているのは、この人工社会の人々がだんだんそのあたりが落ち着きそうだということで考えていることを表しています。

勝:やっぱり、世の中はおおよそ人々の意見に従う・・・そうじゃなきゃいけねえわな!

佐那:それでは、説明は以上でございます。

竜馬:おっと、まだこじゃんと図が残っているのに、こンで説明が終わりちゅうがか?

佐那:左様でございます。後はご自身でお考えになって下さいませ!(てことですよ〜だ!)

「世界の大洗濯機」とは?(続き)

 

竜馬:くよくよしていちゃ〜いかんぜよ!  (最初のページの竜馬人形のセリフの一つ)

桂:それでは、佐那殿の宿題に、拙者の考えを述べるでござるがよろしいでござるか?

勝:いよっ!待ってました!日本一!木戸孝允!

 

桂:えっへん!拙者が思うに、この黒い箱、いや、これからはアーチソックによるマルチエージェント・シミュレーションと正式にお呼び致しますが、統計データの平均的な関係が全てにおいて正しいなら、この前提に立ちますと、「世の中は、失業の不安が全くゼロになることはないが、2〜3割程度の人だけが不安を抱く程度に少なくなりそうだ」ということでござろう。また、「それと同じくらいの人が、テロや内戦、戦争に巻き込まれるかもしれないという不安を感じ続けるだろう」ということも導きだしているのでござろう。

 

佐那:さすが、桂様!頭脳明晰な男って素敵!!!

桂:照れるでござる。従いましてですな、「世の中が完全に政治的な安定に達することはなさそうでござるが、7〜8割方は安定に向かいそうだ。」ということでござろう。

さらに、続けますると、「政治的安定性に応じて腐敗も少なくなるが、やはりこれも世の中から完全に無くなることは無さそうだ。」ということらしいでござるな。いつの世にも汚職や腐敗、最近では「忖度」なんて言葉まで飛び出してきて、実に困ったもんでござるな。明治新政府の時代にも拙者を多いに悩ませたもんでござる。

 

勝:桂君、横道にそれて、今の世相や明治時代の愚痴を言っては読者に失礼ですな。

桂:これは勝先生、読者の皆様、失礼つかまりました!つい回顧癖が出たでござる。

では、このシミュレーションの結果について、拙者の考えを続けるでござる。「腐敗が蔓延すると人々の信頼も薄れていくことになりまするが、まあ、このシミュレーションでは、腐敗は2割くらいまでだんだんと少なくっていき、人々の信頼は7〜8割とかなり良い世の中になりそう」ということでござろう。

 

勝:しかも、その次の図5のアーチソックによるシミュレーションの前提になっている赤と青の線のように「人々の信頼が高ければ失業の不安は低くなる。逆に、人々の信頼が低くなれば失業の不安は高くなる。」とちゅうンは、なるほど、いかにももっともらしいで考えじゃな。なあ、佐那殿!

佐那:あら、勝先生ったら・・・先ほどまでは「佐那さん」でしたのに・・・。

勝:教えを乞うているのだから敬意を払うんはあったりめえだ。しかし、竜さんは私に敬意を払ったことがないなあ・・・。いっつも人の話を寝そべって聞いているんだから!

 

竜馬:おっと、わしんところにとんだ火の粉が・・・。ちっくら外へ出てきますら!

佐那:まあ、竜馬さまったら・・・。いつもで具合が悪くなると逃げ出すんですよね!

竜馬:人聞きが悪いことを言ったらいかんぜよ!勝先生の身辺が心配だから、家の周りを見てくるだけぜよ!


 

佐那:それでは、お話の続きを進めさせて頂きますね。6番目の「人々の信頼と神を信じる」という散布図は、時系列グラフでも出てきましたので同じです。人々の信頼は7割くらいに集まってきていますので、神を信じる人々の割合が4割くらいとなってきています。この世界価値観調査は各国が2010年〜2014年までの間で実施しているものなので、少し前のまでの世俗化の傾向を反映しているのかもしれません。

 

西郷:佐那殿、こン図には極端なケースを表す青色の線が描いて無かとでごわすが、忘れもうしたか?

佐那:神を信じるかという宗教のことなのでラボの方の配慮で極端なケースは書き入れておりません。

忘れた訳ではなく、微妙な問題ということです。

 

佐那:7番目の図は縦軸も横軸もこれまでとは尺度が異なるので注意が必要でございます。注意してタイトルのところを見てくださいませ。失業率の後に(X,Y,Max25)と書いてございます。

 

桂:GDP成長率は最大でも25%ということですな。それでも凄い成長率ですが・・・!

失業率の関係は平均的なケースでは最大でも10%、極端なケースでも最大で25%超ということで、全体的にはあまり大きな変化はないようでござるな。

佐那:その通りでございます。青い線は上で切れていますが30%が上限でございます。

 

勝:しかし、この図では、平均的なケースと極端なケースで3倍もの差があるちゅうことだな。ということは、人々の失業率や失業による不安やさらにはテロや内戦などを気にしている人々や政治家にとっては失業率がえらく重要な指標になるってことだな。こりゃ〜てえへんなことが、このシミュレーションにはへえっているっちゅうことのようだ!

竜馬:そうですろう。選挙直前の政治家や、政治勢力が均衡している政党や、人民のデモやテロや氾濫、革命を機に知っている独裁者にとっては、こんGDP成長率の数字はこじゃんと重要な指標だってことでな。ほんに、ほんに!

 

桂:前回までの江戸での出来事を松陰先生にメールで書き送ったところ、ありがたいご返事を頂いたでござる。「説明文拝見しました。これは面白い取り組みですね!読んでいて頭のなかにスーッと入っていきます。今後教科書などもこのようにすると学生にとっても

理解しやすくなるのではないでしょうか(笑)」da tosa

 


4.「失業と政治的安定性」について

 

竜馬:でっかい夢を持たなきゃいかんぜよ!(竜馬人形のセリフ)

 

勝:なるほど、これまでのことで、だいぶ色々と分かってきたな。

しかし、ここらで今一度、話を整理しておかないと何が「でっかい夢」か分からなくなっている読者も多いんじゃあねえかい。竜さんよ!

 

桂:勝先生のおっしゃる通りでござる。最初は、世界の大洗濯だといい、拙者らを引っ張り出ししたのは竜馬さん、その方でござる。その時は、世界の貧困問題が一番重要で、環境や教育・女性・感染症などと一度に解決する策を考えることが重要だと佐久間象山先生から宿題が出ていたはずでござる。竜馬さんが小松様から西洋の取り組みを色々と教えてもらってきたが、それだけでは足りないというのが象山先生の宿題の意図らしいでござる。

 

薩摩:そんあとで、勝先生が黒船よりもてえへんなもんだと申されて黒い箱の話になってしもうたでごわす。

桂:そうそう。そこで運よく佐那殿が現れて、アーチソックを使ったシミュレーションと申すものが、黒い箱のパソコンでいかように動いておるかをお教え下さったでござる。

勝:行かず後家になってしまった佐那さんが、こんなに賢くなっているとは驚いたぞ!

佐那:まだ、竜馬さんが目の前にいるのに、行かず後家なんて言わないでくださいませ。

勝:こちとら江戸っ子だあ。口は悪いが・・・。

 

桂:勝先生も佐那殿も紙面を無駄に使うのはイカンでござる。喧嘩は欄外でどうぞ!

 話を戻しますとこのシミュレーションというものは、失業の不安という切り口から、経済と社会と政治が密接に関係していることを教えてくれたでござる。

西郷:そげんじゃ。おいどんもしっかりと実感!!!でき申した!

 

竜馬:ここからがこじゃんと肝心なところぜよ!

貧困問題は、経済の問題だと考えられちゅうから、次のページのような世界価値観調査の設問項目ができるぜよ。わしらも貧困問題を環境問題とは対立する問題のように捉えちょったじゃろう。こん思い込みから、まずは開放されてフリーにならんといかんぜよ!

桂:左様でござるな。なぜ、前回のようなシミュレーションの説明から入ったのか、「試して合点!」でござる!

 

西郷:それじゃあ、おいどんらは前回のシミュレーション結果のような国がどこじゃか、実際はどうなっちょるんか、統計データをば、もそっとみてみることとしもうそう。

佐那:それは面白そうね。このモデルを作成するときに、ラボの方に見せて頂いたことはあるんですが、シミュレーションの結果が出てから、もう一度、元の統計データなどに戻って見直してみるって、なんだか新鮮な感じが致します。

勝:よっしゃ!おまえさんたちといっちょやってみるか。

竜馬:まずは、「経済か、環境か、どちらが大事か」ちゅう世の中に広まっちゅう普通の考え方の確認からぜよ!

 

佐那:前のページでも紹介しましたように、世界価値観調査では下のような設問をしています。横軸は環境重視、縦軸は経済重視を示していて、決定係数はR²=0.5595と大変高く、逆の関係になっていることが分かります。

簡単にご説明しますと、右下には経済よりも環境を重視する国々、例えばマレーシア、チリ、ウルグアイなどからスウェーデン、ブラジル、中国などの国々が位置しております。

逆に、環境よりも経済を重視する国々には、エジプト、アゼルバイジャン、ナイジェリアなどから米国や南アフリカなどの国々が位置しております。

ドイツやロシアは、ほぼ中間に位置しております。多くの国からかなり外れているのは日本とルワンダでございます。

特に、日本は、どちらにも回答をしていない回答保留と申しましょうか、態度不鮮明という結果でございます。

 

勝:こりゃ〜たまらんわ!若いもんには、もっと自分の考えをきちんと持ってもらわにゃいかんなあ!

竜馬:まっこと、これではいかんぜよ!

テキスト ボックス: 経済成長優先

環境保護は経済成長や雇用よりも重要

 

注:環境保護対経済成長(Protecting environment vs. Economic growth   

経済より環境(Protecting the environment should be given priority, even if it causes slower economic growth and some loss of jobs)、環境よりも経済(Economic growth and creating jobs should be the top priority, even if the environment suffers to some extent)

資料:世界価値観調査World Values Survey Wave 6 (2010-2014)から未来実感ラボ池田誠作成


桂:松陰先生も喜んで下さってござるから、拙者も頑張ってこの話を書き送るでござる。

佐那:私も松陰先生とは前からお友達なんですよ!artisocのこともとてもお詳しいの!

 

桂:それでは、なおさら張り切って、次の図の説明に参るでござる!

次の図6−1から図6−3は、失業と社会的・政治的な安定性に関連して、世界価値観調査から各国の調査結果をまとめたものでござる。なお、図の番号は気にしないで下され。ラボの方が他の資料用に準備した図表と使っているための手抜きでござる。

図6−1は、失業の不安と内戦の危惧の関係でござる。シミュレーションでも紹介されているので、これが大元のデータということでござる。決定係数は0.75と相関もとても強いものでござる。次ページに図6−2 失業が大変不安とテロが大変心配と、図6−3 失業が大変不安と自国が戦争に巻き込まれることが大変心配もほぼ同じでござる。そのため佐那殿の説明でも「内戦、テロ、戦争に巻き込まれる心配」を一緒に説明していたでござるな。

 

竜馬:わしの出番がないぜよ!下ン図の青か丸で囲んだあたりが、シミュレーションの結果がじゃったから、ウズベキスタンやロシア、シンガポールトリニダード・トバゴ、チリなどが「将来の世界各国の向かう姿!」ということになるがかよ!日本はなんだぜよ?

勝:今のまま行けば、その辺が相場だということだろうな!まあ、妥当かな!

西郷:ばってん、オランダやスウェーデン、ドイツなどの頼もしかあ国もあるでごわすな!

図6−1 失業の不安と内戦の危惧の関係

資料:世界価値観調査(2010-2014)から池田誠作成

図6−1 WDI_WVS_GGI_100万人以上再編集03の作業用001a2.xlsx

http://www.worldvaluessurvey.org/WVSOnline.jsp 2017年4月5日参照


佐那:日本は、失業率は低いとか、有効求人倍率が高くなっているとか、いろいろと言われている割には、失業の不安もテロや内戦、さらには戦争に巻き込まれる不安もずいぶんと高いんでございますわね。

勝:ご維新の後も浪人があふれて大変じゃったなあ、西郷どん!

西郷:当時の浪人と現在の非正規雇用やパートなどがおんなじちゅうことでごわすか??

図6−2 失業が大変不安とテロが大変心配

資料:世界価値観調査(Wave6 2010-2014)から未来実感ラボ池田誠作成

 

図6−3 失業が大変不安と自国が戦争に巻き込まれることが大変心配

資料:世界価値観調査(Wave6 2010-2014)から未来実感ラボ池田誠作成

(メモ:図6−2,3 WDI_WVS_GGI_100万人以上再編集03の作業用001d作業スミ.xlsx


 

竜馬:ふむふむ!ここまでの話で、失業と政治的安定性の関係について、よーけ理解できたぜよ!

 

佐那:ここまでは世界価値観調査という、いわゆる一つの世論調査というもののデータをご紹介しましたが、念のため失業率という統計データとの関係もみて頂きとうございますが、勝先生、よろしいですか。

 

勝:ン?うん!少し居眠りをしてしもうたかな?よし、これで頭の中もスッキリした!

佐那:下の図は失業率と内戦の危惧を組み合わせた図です。失業率は世界開発指標からの統計データです。内戦の危惧は世界価値観調査からの世論調査の数値です。ちょっと変わった組み合わせですが、先行研究の事例はありますので決して本邦初ではございません。

 

桂:この図からは、南アフリカのように失業率が高くても内戦の危惧は低い国もあれば、ルワンダのように失業率が低いのに内戦の危惧が著しく高い国もあることがわかるでござる。もちろん、失業率が高く内戦の危惧も高いチュニジア、リビア、グルジア、イエメン、アルメニアなどの国もあるでござる。この図から、決定係数が0.02ということで、失業率と内戦の危惧との間には相関関係はほとんどないことが分かるでござる。

 

佐那:さすが桂様!素敵!

西郷:ということは、人々の意識と統計的なデータとはもんすごかあ〜ちごうでごわすか?

竜馬:ほんに人の世ちゅうんは、心でできゆうがよ!こじゃんと面白かことぜよ!!!

 

資料:世界開発指標と世界価値観調査(2010-2014)から未来実感ラボ池田誠作成


佐那:それでは、この辺で本来のシミュレーション・モデルのお話に戻させて頂きます。その中で使われておりました政治的安定性の指標についてご説明いたします。これは世界銀行が作成している「世界ガバナンス指標(Worldwide Governance Indicators:WGI)」の一つです。この指標そのものは、4つの分野(経済運営、構造政策、社会的一体性・公平のための政策、公的セクターの運営・制度)の様々な統計データをもとにして複合的に作成しているものです。その中の一つに「政治的安定と暴力のない社会」という指標があり、それを今回は使っております。

 

桂:ということは、世論調査、統計データ、統計データを複合した指標、このような3種類の数値から、このモデルは作られているということでござるか?

佐那:そのとおりでございます。ラボの方も色々と工夫されて、総合的なモデルを作られていらっしゃるということでございます。

勝:そりゃ〜てえしたもんだ!おテントウさまもビックリポンだ!

佐那;おほん!オヤジギャグはお控えにてお静かに!下の図は、内戦等の危惧と「政治的安定と暴力のない社会」の関係を表したものでございます。図のように、右肩下がりの負の相関関係にあることがわかります。言うまでもございませんが、図の左側の「内戦の危惧」が低い国では「政治的安定と暴力のない社会」となっていて、逆に図の右側の「内戦の危惧」が高い国では「政治的安定と暴力のない社会」ではないということでございます。

 

西郷:スウェーデンやオランダ・ドイツは良か国のようでござるな。日本は内戦の危惧は高いのに政治的安定という結果が出ているが、人々の気持ちと指標とがズレてごわすな。中国、ロシア、インドは、日本とは逆にずれていもうす。世論操作の成果でごわすかな?

竜馬:青丸がモデルでの予測結果だが、こんして見ゆうと世の中はこじゃんと大変ぜよ!

資料:世界価値観調査と世界ガバナンス指標から未来実感ラボ池田誠作成


5.「政治的安定性と腐敗」について 

 

桂:では、下の図は拙者が説明してみるでござる。図の見方もだいぶ慣れてきたでござる。

佐那:助かりますわ!オレンジジュースでも頂きながら、お聞きしてもよろしいかしら!

桂:下の図は、世銀の世界ガバナンス指標=WGIの「政治的安定と暴力のない社会」と「腐敗の抑制」という指標を散布図にしたものでござる。決定係数が0.68と極めて高い正の相関関係になっているでござる。えーと、WGIの「腐敗の抑制」という指標は・・・。

佐那:あら、ご免あそばせ!「腐敗を抑制している社会」というと少々分かりにくいので、ラボの方が、呼び方を逆にできるように「腐敗を抑制してない社会」即ち「腐敗している社会」を表せますように「腐敗度」としてグラフを作成して下さいました。具体的には腐敗の抑制は-2から+2.5までの値でしたので、まずはこれらを全て正の値にするために(元の指標+2)として、それにX20という計算で0から100の数値にしました。さらに、この値の大小を逆にするために、100から差し引いて「腐敗度」と致しましてございます。

 

竜馬:要は「腐敗しちゅう社会」は「腐敗度」が高いから上の方に来るちゅうことじゃろ!

勝:腐敗度の方が、話が早そうだから、ここではそれでもええだろう!

佐那:勝先生、いつも適当な解釈にご賛同下さって、ありがとうございます!

 

桂:この図の左上は腐敗が蔓延しているような社会が集まっているということでござる。

腐敗は、江戸時代にも多かったでござる。もちろん、取り巻きが悪い場合が殆どなので、統治者である徳川様ご自身が腐敗していたというわけではないのでござる。

西郷:ほんに、そげんなことは江戸幕府だけではなく、どのような藩や、今でいうところの世界中の国であれ、政府であれ、統治する側には色々な人々が集まるもんでごわす。

資料:世界ガバナンス指標(2014年版)から未来実感ラボ池田誠作成


勝:そんとおりだ!利権集団だけではなく、その政治体制の下で自分の能力を発揮したいという人々まで含めて考えると、実に幅広い人々が関係することになるわな。

桂:腐敗している層を間接的に支えている人々まで含めると、腐敗に関わる政治・経済・社会の全体的な構図が見えてくるでござる。現在の統治体制の支持層そのものでござるな。

西郷:そのため、政治を安定させるために腐敗を抑制しようとすると、現体制そのものの支持層から反発や離反、さらには政変を招きかねない訳でごわすな。なかなか腐敗を抑制したり防止することが出来なかちゅうことになる訳でごわすな。

 

桂:前ページの図で右下の青い丸はシミュレーションの予測範囲を示しているはずですが、少し実際の国々とはズレて左に寄っている感じがするのはどうしたものでござろうか?

佐那:シミュレーションの結果というものは、「前提条件が今のままであれば・・・将来的にはこうなりそうですよ」ということでございます。「世界の人々の考えが今のままなら、人類の未来は政治的安定と暴力のかなり少ない社会(70〜80%)で腐敗度も低い社会(20〜30%)になりそうですよ」ということでございます。ズレているのはやむをえません。

 

竜馬:そうなったらまっことええ世の中ぜよ!こういう世界になると同時に、貧困や環境・教育・女性・衛生などの問題がいっぺんに解決するような世界にするんが大洗濯じゃな!

西郷:おいどんも、同感でごわす!こんモデルは素晴らしかもんでごわす。

桂:拙者も、みなで力を合わせるとご維新のようにきっと実現できるとでござるな。

 

佐那:皆様のおラボの方もきっと大喜びされると思います。あとでお伝えしておきますね。

 

 

 

次回は・・・「腐敗と信頼」について

竜馬:腐敗を抑制している社会と、腐敗を抑制していない社会の違いは何じゃろうのう?

桂:それでは、またここからは拙者が説明するでござる。次の図は腐敗度と人は信頼できるとの関係をグラフ化したものでござる。図をみると腐敗が進むと人々の相互の信頼も薄れる傾向が見て取れるでござる。・・・・乞うお楽しみ!・・・

 

 

 

閑話休題:土佐の最西端で高知県幡多郡大月町にある柏島。そこの海では貝まで面白い!

 

←左側は昼間の海・・・

 

・・・・夜になると右側→

 

良い子の皆さ〜〜〜ん

信じちゃあいかんぜよ!

6.腐敗は信頼関係を悪化させる!                  

 

ロビのマスコット人形:ロビで〜す!!維新時代の方言がめちゃくちゃなので、ちょっと気分転換に出てきてしまいました。しばらく、いい加減な方言はやめてもらってみます。みなさん、よろしいですか?

 

佐那:は〜い。それがいいかもね? そういえば、前回のお話でラボの皆さんが大喜びしていましたよ!普段、めったに褒められることが無いみたいでした!な〜〜〜んちゃって!

勝:それでは、桂さんは早速、続きを説明してください。

 

桂:はい。では、下の図をみてください。「腐敗度」と「殆どの人は

ワタシはマスコットの方のロビです!

信頼できる」との関係をグラフ化したものです。腐敗度は世界ガバナンス指標から変換したもので、信頼は世界価値観調査からの数値です。図をみると腐敗が進むと人々の相互の信頼も薄れる傾向が見て取れます。青い丸は予測の収斂先、左上の赤丸は理想、右下は×!

 (ラボの案内人:どうやら信頼の関数設定に少し無理があったようなので後で訂正します。)

竜馬:中国は、どうして腐敗度は高いのに、人への信頼も高いのかな?

勝:歴史を見れば、答えは見つかるのでは?

桂:三国志の時代よりも前から、中国では支配層が腐敗しているのが当たり前だった?

西郷:だから、国に頼らずに、逆に人に頼る社会、殆どの人は信頼できると思える社会になったのかな?

佐那:それじゃあ、日本は腐敗が少ないのに人を信頼できない社会になっているのは、国に頼っている人が多いってこと?!なんとなく納得させられそう!

松陰:だから私のように国禁を破ってでも志を貫く過激な人を育てると神社に祀られる?

右矢印: モデルのミス

資料:世界ガバナンス指標と世界価値観調査から未来実感ラボ池田誠作成


7.モデルの予測結果は良さそうだけれど・・・           

 

ロビのマスコット人形:予告編を作成していたので、しばらく間が空いてしまいました。全体が大雑把に把握できるので、皆さんも予告編を読んでね!それでは、お話を続けましょう!

佐那:は〜い。下の図は、殆どの人が信頼できる社会は失業の不安が低く、逆に人々への信頼が低い社会では失業の不安が高くなっています。職場での信頼関係があるから失業しないだろうと考える人もいるでしょうし、失業しても周りの人に助けてもらえる、例えば、新しい仕事を紹介してくれるとか、失業しても家族や友人が助けてくれて生活に困ることにはならないなど、いろいろな理由が考えられますね。

マスコットのロビ

 

桂:モデルとの関係で言うと、右下の青い丸のあたりに将来は収斂していく予測結果になっています。将来は、人々の信頼も高く、失業の不安も低い、かなり望ましい社会になりそうな予測です。(ラボの案内人:ここも信頼の関数設定に少し無理があったようなので後で訂正します。)

 この調査の時点(2010-2014)では、右下の赤丸のように、相変わらずオランダ、スウェーデン、ニュージーランド、オーストラリア、ドイツなどが理想的な社会のようです。中国や香港がこの理想的な社会の近くにあるのは不思議な感じです。日米ロは信頼が30%程度の位置にありますが、米ロと比べて日本は失業の不安が特に高いことが気になります。左上は、信頼も低く、失業の不安も高いので好ましくないような社会ですね。

 

勝:このモデルの予測結果は、現状維持なら、世界各国は好ましい社会になりそうだな!

西郷:じゃどん独裁者や変な指導者も多いし、最近増えているから安心はできんでごわす!

 

資料:世界価値観調査(Wave6 2010-2014)から未来実感ラボ池田誠作成


8.極端な国は世界の結果も極端!!                 

 

ロビのマスコット人形: 以上で今回のモデルの基本ループは終了です。おさらいしておきますね!

失業の不安は、周囲の人々をテロや内戦などの不安を高めます。

この不安が政治的な安定性を低めて、腐敗を引き起こします。

腐敗が蔓延すると人々の信頼関係が弱くなります。

そうすると失業の不安はより一層高まってしまいます。

しかし、世界が現在のような、それぞれの指標の平均的な関係を維持していくなら信頼関係が高い良い社会になるという予測結果です。

マスコットのロビ

 

佐那:ロビちゃん、お疲れ様!あとは、わたくしが説明しますね!

西郷:極端な悪か独裁者や国のことでごわす!おいどんが説明しもっそ!

下の図は、30ステップ目までは平均的なケースで動いていて、それ以降「極端なケース」にコントロールパネルを変更してシミュレーションを行った結果でごわす!

桂:西郷どん。質問ですが、なぜ、30ステップで極端なケースになるのですか?

西郷:このモデルには組み込まれていないので、おいどんの考えでは、軍事クーデターなどの政変だけでなく民主主義的な選挙でも極端な候補者が選ばれる場合もあるでごわす!

 下の図のように30ステップ以降は急速に偏った結果が出現するでごわす。

勝:世の中は油断するとてーへんなことになるってことさ!(黒子:青丸が予測結果です。)

9.極端な結果から改革・解放・革命!!              

 

ロビのマスコット人形:かなり簡潔な説明でしたが、みなさん、おわかりましたでしょうか?

佐那:その前までの説明がしっかりしているから簡潔でよ〜〜〜くわかったような気がします。

ロビちゃん:それは良かったですね。

勝:しかし、このままでは、世界は極端な状態のままで終わってしまうぞ!みんなが失業の不安や内戦の不安を抱えているから、マップもほとんどが赤い人になっている!政治的にも不安定で腐敗も進んでいる!

マスコットのロビ

西郷:人々の信頼関係はほとんどなくなってしまっていて、神様に頼るしかないような社会でごわす!

 

桂:神様に頼るというと中東地域の事のように思われるかもしれませんが、明治維新の時も戦後処理の時もある意味では同じように権威に頼ったわけで、歴史的には珍しいことではないでござる。

竜馬:わしの出番が少ないので、ここからはわしが説明するぜよ!

 下の図は、20ステップ目に独裁者が出現して極端なケースになって、50ステップまで続き、その後、神様的な権威や理想をかざした革命が起きて、社会を平均的なケースに戻すシミュレーションの結果ぜよ!これで、今回のモデルの説明は一段落じゃ!お疲れ様!


 

 

 

特別付録

 

 

 

モデルを動かしたい方、もっと詳しい説明が欲しい方、全体構想との関係を知りたい方のための特別企画です!!

 

モデルを超詳しくしかも超簡単に説明せよとの、信長さまからの難題でござる! の巻

 

 




モデルを超詳しくしかも超簡単に説明せよとの、信長さまからの難題でござる! の巻

 

信長:猿!みなに説明せよ!

秀吉:はっ!モデルの動きを逐一追いかけて説明をするでござる。

一同:木下殿、よろしくお願い仕り候!

秀吉:まずは、ホームページの「★モデルのZipファイル(binary model flh)」(赤い丸印のところ)からZipファイルをダウンロードして解凍するでござる。

一同:??? 真っ青!!!

秀吉:モデルを動かす説明は不要という人は28頁へジャンプ!

(千鳥:なぜいきなり、この巻だけ『信長の忍び』のキャスティングになっているかって?単なるファン心!皆さんも読んでね!重野先生お許しを!)

重野なおき先生と千鳥ちゃんの大ファンです。

 

 

 

秀吉:南蛮渡来の言葉ゆえ、分からない方々は、ネットで調べて下され!殿はご存知じゃ!

分からない御仁は次の四角い囲みの中を読まれたい。ここは飛ばしても大丈夫でござる。

 

【初心者用の虎の巻1】特殊な用語のみ説明仕る。まずbinaryはartisoc playerで動くモデルのファイル形式を示す拡張子、modelはartisocのモデルそのものを示す拡張子、flhはSimTaKNのファイル形式を示す拡張子でござる。

【初心者用の虎の巻2】さらに詳しく知りたい御仁は、まずmodelは、artisoc(株式会社構造計画研究所のソフト)で作成されたモデルの拡張子でござる。詳しくは、山影進殿が書かれた『人工社会構築指南』を読まれたい。テキスト版のartisocも付いてござる。ただし、未来実感ラボで作られているモデルは、テキスト版の限界を超えているものが多いので残念ながら動かない場合が多いでござる。そのため、次のbinaryという拡張子のモデルを用意して候。これは同じく構造計画研究所の無料ソフトartisoc playerでモデルを動かしてみるためのファイル形式の拡張子で候。最後のflhは、中村州男殿が作成されたSimTaKNというソフトの拡張子で候。いずれもネット上で詳しく調べられるでござる。

秀吉:Zipファイルをダウンロードして解凍できたら、「失業と腐敗と信頼_001X1mak」のホルダーを開くでござる!()

 下の図は、同じホルダーです。開き方が違うだけで、右も左も全く同じものでござる。

背景画像が7つも入っているでござるが、ダブルクリックで起動するファイルは「失業と腐敗と信頼_001X1mak.binary」でござる。

(黒子:ファイルが開かないときは、前のページの枠内の虎の巻を読んでね!)

 

ホルダーを大アイコンで開いたとき

ホルダーを大アイコンで開いたとき

 

家康:もしも「失業と腐敗と信頼_001X1mak.model」と間違えたら、拙者特技の笑顔でごまかすべし!

(黒子:特技を知りたい人は漫画必読!)

秀吉:左の画面が出現したらOK!

赤い丸を付けたところのプレイボタンで実行でござる。

そのすぐ右のボタン(アイコン)は1ステップずつの実行。さらにその右は、今は薄くなっていて見にくいけど実行中には黒くなる一時停止ボタンと停止ボタンでござる。

 

秀吉:右の図は実行開始時の最初の画面です!赤丸はマップで100×100の空間。1つ1つの点がヒトの位置を示しています。

(黒子:皆さんが実行しても、早すぎて見えないですよね。ここでは1ステップずつの実行で紹介しています。ご安心を!)

信長:皆の者、完璧に理解できなくても許す!

秀吉:なるべく分かり易く、かつ簡潔に説明するでござる。

 下の図の赤い丸で囲まれているマップの中の点で表されている人の色が先ほどの青から赤と緑に変わりました。緑は失業の不安を感じていない人、赤は失業の不安を感じているヒトを表しているでござる。

光秀:拙者は長く流浪の身であったゆえ、失業の不安はいつも感じていたなあ!

 

秀吉:このモデルでは、人々は1ステップごとに、周囲のヒトの状態を調べて不安な人が多ければ自身の内戦の不安が増し、さらに周囲のヒトの状態を調べて内戦が不安な人が多ければ自身の政治的安定の評価が下がり、またさらに周囲のヒトの状態を調べて政治的安定の評価が下がっていると自身の腐敗度が上がり、その結果として他の人々への信頼が薄れ、失業の不安が減るというように、周囲の人の状態を判断しながら自らの評価を変えていくモデルでござる。いわゆる、口コミによる情報伝達のモデルの応用である。

ヒトは1ステップごとに空間内を移動し、毎回少しずつ異なる人々と接することになるモデルでござる。

竹中半兵衛:要するに、毎回、周りの人の状態によって影響を受けるということですね。

 

秀吉:半兵衛殿、かたじけない!

 左側のタテに3つ並んでいる図は、時系列の折れ線グラフでござる。1ステップごとに横軸のステップ数が増えていくので、慣れない人には珍しい動きをする図でござる。

光秀:問題は、最初から赤と青の線が引いてある9つの図ですな。

秀吉:この説明は、ちょっと手ごわいでござる。

光秀:要点を先に言えば、横軸(X)と縦軸(Y)の2つの変数間の関係を表すY=f(X)の図で、赤が平均的ケース、青が極端なケースを表しているです。

半兵衛:数式を使うと逃げ出す兵がいるので、具体例で、言葉で説明することにします。

前のページの赤い丸のすぐ下の図を拡大すると右のようになります。横軸は「失業の不安」で各国ごとのアンケート調査の回答の平均値を0〜100%で示しています。

縦軸は「内戦の不安」で同様に0〜100%です。

赤い線は、下の図のような各国ごとの平均値の分布(散布図)を最もよく表す線(近似線)です。右の図では、ちょうど対角線と同じ線になっていて、失業の不安が0、50、100と変化すると内戦の不安も0、50、

100となります。下の図は右端が80なので対角線に見えませんが、ほぼ対角線と同じです。

青い線は、下の散布図の中で上の方に位置するちょっと極端な回答をしている国を結んだ線です。下の図にも赤い線と青い線を書き込んでみましたので理解しやすいと思います。

 

秀吉:かたじけない!付け加えると、自分の周りの人を見渡して、その人達の中で「失業の不安」を感じている人が40%いたら、自分自身が「内戦が心配」になる確率が40%ということで乱数を使って心配する人になるか否かを決めているでござる。

資料:世界価値観調査(2010-2014)から未来実感ラボ池田誠作成

信長:ずいぶんと時間がかかるし、説明が難しいぞ!! もっと簡単にせい!!

濃姫:それじゃあ、私がやってみますね!

信長:だ、大丈夫か?帰蝶、無理はするでないぞ!!

濃姫:それじゃあ、行きますわよ!

 簡単に説明するので3つの図だけでいいかしら?左が時系列のグラフ、真ん中がヒトのマップ、右が「政治的安定と腐敗」の関係を表した図ね!「関係図」ってことですね!

 まずは開始時の図です。時系列には何もなし!マップは青い人! 関係図にも何もなし!

濃姫:1ステップ目です。時系列にはグラフの線が表示されました!マップも変化しました!関係図は変化ないみたいですね!(黒子:時系列図と関係図が対応してなくて済みません!)

濃姫:5ステップ目です。時系列にはグラフの線が折れ線で表示されてきました!マップも変化したけど良くは分からない!でも赤い点が少し減っているのが分かればOKね!

関係図には、赤い点が4つ現れたよ!これは各ステップで人々の合計の平均値がどのくらいになっているかを示しているのよね!かなりバラバラな感じですね!

信長:帰蝶め、なかなか上手いではないか!!

濃姫:殿!まだまだですよ!次は10ステップ目!だいぶ折れ線グラフも出来てきました!マップの説明は省略ね!関係図はだいぶ赤い点が現れたけれど、まだバラバラです!

 

濃姫:20ステップ目に進むわよ!折れ線グラフの中の一番上の線は「失業の不安」を表している線です。周期的な変化をしながらも少しずつ右下がりに変化しているのが分かりますよね!関係図の点もだいぶ増えてきましたね!

 

濃姫:50ステップ目です。折れ線グラフの中の一番上の「失業の不安」の線は、周期的な変化をしながら30%〜40%の間で振動しているのが分かりますか?関係図の点もだいぶ増えてきて、何となく右下の方に集まってきている感じが分かりますか?


信長:上手い!!(旨い・・・)

濃姫:殿!干し柿が後ろに見えていますよ!(黒子:ここで意味不明な人は原作を必読よ!)

 

濃姫:75ステップ目です。そろそろシミュレーションの結果として、将来、どのようになりそうか、予測が収斂し始めましたね。時系列グラフで失業の不安は30%前後です。

関係図も右下に塊が出来てきましたね!

 

半兵衛:失礼します!濃姫様のご説明に少し捕捉させて頂きます。(ゴホッ!)

時系列グラフの下の方に表示されているGDP成長率(赤い線)と失業率(青い線)は、未来実感ラボの初期設定でコントロールパネル(右図)にありますように目標GDP成長率として10%に設定してあります。ただし、これもラボのモデル作成上の仕掛けですが、政府などの目標の通りにはならないのが実体経済ですので一応10%を目安に変動しています。

コントロールパネル

 さらに、時系列グラフの下の方の青い線は失業率を表していますが、これも統計上GDP成長率と殆ど相関していないので、このモデルでも殆ど関係なく変動しています。

 このようにシミュレーションの結果には、最初の条件設定やモデル内のルールが大きく関係していますので、その点も忘れずにチェックしながら予測結果を利用して下さいませ。

 

濃姫:半兵衛殿、いつもありがとうございます!

あら、ページの途中になってしまいましたわ!どうしましょう?

秀吉:こういう時こそ拙者の出番でござる!得意の宴会芸で、場を持たせるでござる!

 

家康:え〜〜〜金魚ぉ〜〜〜、金魚! 金魚はいかがでしょうか?(慣れないな・・・)

秀吉:針は如何でござるか?東海一の針でござるぞ!(昔を思い出すなぁ!)

濃姫:まむしドリンクは如何?美濃の大蝮!!(黒子:こんなのは無かったですよ〜〜〜!)


濃姫:100ステップ目です。ついにシミュレーションも終了です。結果として、将来、どのようになりそうか、予測がまだ振動はしているものの、ほぼ収斂したようですね。

時系列グラフで失業の不安は20%から30%前後で先ほどよりも振動しているようです。

関係図は先ほどよりも少し右下にも点が出来てきましたね!

信長:大儀であった!一見、75ステップあたりで収斂しそうになってから再び振幅が少し広がるのは解せぬな!しかし、よくよく考えてみればありえぬことではないやもしれぬ!例えば、戦国時代も終わりに近づいてから謀反が起きたり、天下分け目の大戦(おおいくさ)が起きたりしたではないか!今も腐敗や不祥事、忖度(そんたく)や失言などで揺れ動くのが政治デアル!さらには、選挙で番狂わせの大逆転や想定外のことも起きる!いつの世も同じデアルナ!!

家康:いつの世も、チェック・アンド・バランスで揺れが必要ということですかな。

 

秀吉:それでは、濃姫様に代わり、ここからは拙者が説明いたします。

100ステップ目で最後ということで、全体の説明を致しますが、まずは、残りの折れ線グラフ2つについてでござる。

 左の図は、赤の内戦等の不安が低下していき、青の政治的安定性が高まっていく様子をあらわしている。その結果として茶色の線の腐敗も少なくなっている。

信長:デアルカ!

秀吉:さらに、3枚目の図(左)は、赤い線の「殆どの人を信頼できる」という人の割合が増えていき、青い線の「神を信じる」という人が減っていく様子を表しているでござる。

信長:ヒトを信じられるようになると、神を信じる必要が薄れるということか・・・ふむふむ!

いずれ、戦国の世が終われば、ワシのしたことも・・!

 

 

光秀:なかなか出番が回ってこないので、謀反を・・・イヤ、説明を買って出ます。

信長:是非もなし!

光秀:では、7つの関係図について説明します。シミュレーションの最終的な答えが、それぞれ、どのあたりに集まっているかは見ればわかると思います。

最初の図を丁寧に説明しますと、失業の不安のマップの下の図1では、失業の不安と内戦等の不安の平均的な関係を示した赤い線にそって、シミュレーションのステップごとの結果を表す赤い点が分布していることが分かると思います。失業の不安の20%〜40%の間くらいと内戦等の不安の20%〜40%の間くらいに赤い点が集まっています。すなわち、失業の不安も比較的少なく、内戦等の不安も比較的少ない状態になっていくであろうということを示しています。同じように、図2内戦等の不安と政治的安定性、図3政治的安定性と腐敗、図4腐敗と人々の信頼、図5人々の信頼と失業の不安、図6人々の信頼と神を信じる、図7GDP成長率と失業率(X,Y,Max25)にも、赤い点が分布して、最終的なシミュレーションの結果をおおよそ分かるようになっています。

信長:さすが光秀!かなり無理な感じだが、何とか1ページで説明を終えたな!でかした!

濃姫:腐敗の増加から、殆どの人が信頼できない社会となり、失業の不安が高まり、テロや内戦・戦争に巻き込まれる不安も増大し、政治的な不安定性と暴力が頻発する社会になっていくという雪だるま式の「拡張型ポジティブ・フィードバック・ループ」となっているからですね。父道三が、「腐敗が危険なのは、基本的にこのような構造を持っているからである。」とは申しておりませんでしたが、この構造にあった美濃の弱点を利用したようですね。

信長:さすが蝮の娘!

秀吉:しかし、今回のシミュレーションでは、雪だるま式に腐敗が進んで、信頼が薄れ、失業の不安が増し、内戦の不安や政治的不安定性が増すということにはならなかったでござる!

家康:それは、今回のモデルの前提が「平均的なケース」だからです。コントロールパネルの「極端なケース」選択すると、とんでもないことになったのをお忘れですか?

秀吉:なるほど!さすが家康殿でござる。長い目で見ておられる!

 

信長:さる!早くまとめをいたせ!

秀吉:はは〜!

モデルの全体をまとめると右の図のようになるでござる。今回のモデルでは、国民と統治者という区別はせずに全て同じヒトとして扱っているでござる。ヒトは、周囲のヒトの不安などの割合に応じて内戦の心配などを判断する。

光秀:では、多様なという意味のマルチではなく、単に多いという意味のメニー(many)でメニー・エージェント・モデルですか?

秀吉:どちらでも同じMASでござる。

信長:秀吉の勝ち!?

 

 


信長:では最後に、全体を説明せよ!

家康:最後は私と決まっているので、お任せください。

 因果ループ図は、前頁の図とほぼ同じで、下の図の中央に描いています。それに加えて、世界開発指標、世界価値観調査、世界ガバナンス指標の散布図と近似線を赤線で示した図を一緒に見られるようにしました。

 人々の信頼が減ると神を信じる人が増えるという関係は、これまでの説明の中でも言葉やグラフとしては説明してきましたが、モデル化はしていないので下の図では省略しました。

 同じくモデル化はしていませんし、これまでの言葉での説明でも触れてきませんでしたが、軍人とGDP成長率の関係は因果ループにもグラフにも加えてあります。その理由は、政治的に不安定な国では往々にして軍事力によって政治的安定を高めようとするからです。軍人の数や軍事予算の額を増やして政治的安定や経済的な立て直しを図ろうとするケースが多くみられますが、軍人の数を増やしても政治的安定や経済成長は得られないことが下の図の中のグラフから分かります。

信長:これまでの検討が100%正しいとは言えないが、腐敗を防止して人々の信頼を得ていくことが、失業の不安(ある意味では貧困の重要な要因)への重要な対策の一つであることが分かったような気がする。

秀吉:常識の殻を大胆に破ってきた信長さまに比べれば、今回のお話は小さいかな?

 

図 失業と政治・社会的不安と腐敗・信頼の因果ループ図とデータでみる相関関係

資料:世界開発指標、世界価値観調査、世界ガバナンス指標から未来実感ラボ池田誠作成

信長:千鳥が出てこないと『信長の忍び』ではなくて、単なる戦国の物語になってしまうな!残念!

助蔵:著作権の問題がありますので、殆ど無名の私でお許しください!

信長:それでは、この巻もそろそろ終わりといたすか!!

 

司馬:全体のストーリーを話すのなら、私を置いて他には適任者はいないであろう。未来実感ラボの取り組みを最も簡略化した図で表すなら右の図であろう。

 この図の黄色い部分は、既に未来実感ラボのモデルとしてホームページでも公開しているものですね。今回のモデルは、右の図の赤い矢印の政治と社会を結ぶ当たりのモデルですね。

 今回の話も長かったようで、全体からみれば本の一部分だったわけです。

 

山岡:確かに司馬先生は適任ですが、私も徳川家康については詳しいので、私にも一言、言わさせてください。大長編としては、下の図が全体の見取り図です!!

(特別な注:上記の司馬先生や山岡先生は、特定の個人を表すものではなく、たまたま飛び入りした通行人の方々です。ゆめゆめ超有名な大先生方と混同されないようにお願いいたします。)


 

 

略歴
 地域振興整備公団 総務、人事、工業再配置部門の企画調整、都市整備部門の用地、長岡の分譲
 三菱総合研究所 社会公共部門の事業戦略
 高知県政策総合研究所 研究・地域交流 & 高知大学 教育・地域交流(草の根地域情報化)
 東洋大学国際地域学部 研究・教育・地域交流(板倉・館林・群馬県高知県
 現在 未来実感ラボ 案内人 

 

 

 

 

発行年月日:2017年5月13日

初版: 2017年5月12日

改訂版:2017年5月13日

 

注:本稿の図表・モデルは出典明記なら引用は自由です。

文章の内容や事実関係の解釈は自由奔放・学術性皆無・空想社会科学SSF的ですので、引用しても無益無用・有害無実のため引用は回避して頂くことをお勧めします。

ご質問、ご感想などをお好きな人物を設定してお書き頂きメールでお送り下さい。

http://simtakn.net/images/mas2100_Big.png   物語の中に登場できるかも!?

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜馬君人形の新旧揃い踏み!

左が25年前の竜馬君で手動、セリフは4つ!

中央が去年出た竜馬君で電池、セリフは6つ!

我がなすことは我のみぞ知る!

日本をいま一度せんたくいたし申し候!

が追加されました!お勧めです!(CM)

右のスヌーピーとウッドストックはおまけです!

おらんくの池にはクジラが泳いでいるって本当?

みなさんも高知にクジラを釣りに来てみ〜や!?