未来実感ラボ


 日本と世界の2100年までの未来を簡単なシミュレーションで体験してください。これからの85年間は過去に例をみない大きな変化が予想されています。
 この時代を生きていく心と頭と体の準備をしてください。
 最悪の事態に備え、現実を踏まえ、より良い社会を目指すための参考になれば幸いです
   2014年10月16日更新  池田誠作成
・このラボは、世界中の研究機関が取り組んでいる2100年までのモデルを簡単なモデルに置き換えて自分でも体験し実感してみるためのラボです。
ご意見やご感想などお待ちしています。

・人口、経済、エネルギー資源、環境、食料・・・についての実験を行っていきます。

■日本も世界も、2000年から2100年までに大きく変化することが予測されています。
その代表が人口です。
日本では現状維持から1/3の4,000万人程度への減少まで
  8,000万人±4,000万人、
世界では現状維持から2倍以上の170億人への増加まで
  120億人±50億人
倍・半分以上の大きな幅で予測が行われています。

なぜ、これほど大きな開きがあるのか、何がそれを決定する要因か、どちらが実現しそうなのか、そして色々な人にとってどちらが望ましいのか、このような疑問に答えるために人口モデルから検討を始めたいと思います。

・最初は人口研と国連の人口モデルの簡易版です。

  人口モデルその1  パスワード付きリンク

人口モデルのシミュレーションを体験して頂くことで、出生率の僅かな変化が人口を大きく左右することを体験して頂けたと思います。戦争や疫病や飢餓などによる死亡が現在と殆ど変化しなくても人口は低下し、抑制されます。
将来の人口が減少するとしても、戦争や疫病や飢餓など最悪の事態を考えるのではなく、人々が子供をどれだけ生み育てたいと考えるかという個人や家族や社会の選択に大きく依存しているということを実感して頂けましたでしょうか?

そこで、次に出生率の変化について検討を進めたいと思います。
出生率、即ち、「人々が子供をどれだけ生み育てたいと考えるか」ということに影響を及ぼす要因は、社会や文化・宗教など色々とあると思います。
ここでは「経済的な豊かさ」が、その最も重要な要因であると仮定します。その理由は、経済的な豊かさが、教育水準や女性の社会的地位などの向上をもたらし、結果として出生率が低下すると考えられるからです。統計的にも、出生率と一人当たりの経済水準には逆相関がみられます。

では、一人当たりの経済水準や豊かさは、将来どうなるのでしょうか?


・次はOECDのEnv-Growthという経済モデルを簡単にしたモデルです。

     経済モデルその1    


経済モデルでは、OECDのEnv-Growthで作成されたSSPs(共有化された社会経済的パス)のデータベース(Ver.0.9.3 IIASAのHPから引用)を簡易的に再現しました。
このOECDのEnv-Growthモデルでは、人口そのものは外生変数とされています。従って、SSPsの5つのシナリオは、人口と経済に関しては必ずしも整合性がとれているとは言えません。

では、この経済モデルを最初に作成した人口モデルと一体化させたモデルを見て下さい。

経済と人口をリンクさせると、OECDの予測とはかなり異なった結果が得られます。特に、人口構造が世界でも日本でも大きく変わっていくことから、生産年齢人口当たりのGDPをベースにOECDの全要素生産性を反映させて経済と人口の予測を行うとさらに違った結果が得られることが分かります。
OECDの人口の前提条件が、経済との関係ではなく人口政策的な観点からの人口であれば、経済とリンクしたモデルと異なる結果のシナリオになっても、その整合性は失われません。
しかし、一応、ここではモデルに人口を内生化してみたので、これをベースに次のステップに進むこととします。

次のステップは、経済成長を制約する要因として大きく取り上げられるエネルギー資源の将来と経済の関係を見てみます。
一次エネルギーの将来シナリオとしては、OECDのEnv-Growthモデルを作成した国際応用システム分析研究所IIASAが発表している3つのシナリオを前提として、モデルに組み込んでみます。

その結果は、経済成長に著しい影響を及ぼすことが分かります。

・次は、IPCCの環境モデルの簡易版、食料への影響モデル、人口への影響モデルなどです。






SSPsの比較表


エネルギー


人口・GDP・エネルギー